「二人の政治家が追い求めた理想国家(3)」

またウェーバーが仏教記述部分の中で、アショーカ王(在位:紀元前268年頃-紀元前232年頃)に注目している。

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そのことは後学の学者も指摘している。

アショーカ王は、全インドを統一したマウリヤ王朝の王で、領地拡大の戦争を続けていた。民衆には暴君と言われていたが、余りにも無残な戦争(カリンガ王国征服)を反省し、仏教に深く帰依したとされる。

そして、それ以降は戦争をやめ、生命を保護し、仏法によって国を治める平和国家を作ろうと決心した。

その業績は、

①執政を政治的・武力主義なものから、宗教的・平和主義に転換させた。

②王は仏教を主としながらも、あらゆる宗派を尊重し、全てに布施を行った。

③国内では各地に寺院と仏法の石碑を建てた。石碑には仏法以外にも王自身の教勅を残している。宗教と政治の関係で、この世とあの世のどちらも獲得することがいかに難しいかを強調している。

④第三回目の仏典結集し、口伝のみで伝えられた仏法を文字化して編集した。

⑤僧侶による大衆への学校教育を施し、読み書き(方言と経典語)と宗教指導(目上の人への従順、縁ある人への親切、生命への畏怖、感情の統御、心の純粋さ、感謝の心、誠実な態度)をした。

⑥王の世界伝道の熱意は、仏教僧や使節を大使として、アレクサンドリアにまで及ぶ西方のギリシャへ遣わし、セイロン島、北方インド、ビルマ、ベトナム、タイ、その他の東南アジア諸国と朝鮮にまで伝わった、である。

アショーカ王は、仏教政治を念頭におき、石碑にはこう刻まれている。

「ダルマに対する、至高の愛と、至高の自己審査と、至高の従順と、至高の敬虔と、至高の熱心がなければ、この世とあの世の両方を得ることは難しい」。

王は民族や宗派を越えた普遍的真理(ダルマ)による統一国家を目指した。

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