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「全核兵器消滅計画」

212949-1[1]

『全核兵器消滅計画』中嶋彰 著を去年読みました。

この構想は、2004年に発表されたものと聞いていますが

現在の進捗はどのくらいなのでしょう。


日本の素粒子物理学の総本山、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)のトップを10年以上務めた菅原寛孝氏(2005年時:総合研究大学院大学理事)が素粒子理論を駆使して描いた「核消滅構想」がある。

その構想で主役を担うのがニュートリノで、地球の裏側にある核兵器に向けて巨大な加速器から超高エネルギーのニュートリノを発射すれば深刻な被害無しに核を無力にできると、菅原氏は言及している。

この構想は、アメリカの原子爆弾開発プロジェクト「マンハッタン計画」を挫折させかけた「未熟爆発」という奇怪な核分裂現象に着目したアイデアだ。

マンハッタン計画に集った超一流の科学者たちは濃縮ウランを使った広島型の原爆を首尾よく開発したものの、長崎型のプルトニウム原爆では未熟爆発に苦しみ抜いた。土壇場で彼らは、未熟爆発を封じるメカニズムを突き止め、かろうじて原爆は完成した。

だが、半世紀以上がたった今、菅原氏は、当時の状況を見直し、ニュートリノによって未熟爆発を意図的に起こすことで核を封じる方策を突き止めたのだと書かれている。

菅原氏は、なぜ、こんな気宇壮大な構想を描いたのか。最大の動機は、私たち日本人が共通して持ち合わせる核に対する嫌悪感、それに物理学者としての贖罪であると書かれています。「物理学の門徒として尊敬する先輩たちが、世界で最も醜い原爆を作ってしまった」。だから、菅原氏は彼らに代わって償いをしようとした。先達たちの恐怖の産物を自らの手で葬ろうとしたのであると書かれている。

新構想には課題がいっぱいある。超高エネルギーのニュートリノを打ち出すには、とてもつもなく大きな加速器が必要だし、今、使われているものよりはるかに強力な超伝導磁石を開発しなかればならない。広大な用地の確保は容易でないし、膨大な建設資金の確保はもっと難しい。加速器の運転には途方もなく大きな発電設備も必要になる。

現在の技術で作るとなるとそのための装置は長さ1000km(東京-大阪間の約2倍)にも及ぶものになってしまうものらしい。しかしそれもいくつかの問題点さえクリアーすればずっと小型化が可能で、最終的には建造費は数千億円の規模に落ち着く見込みがあるらしい。数千億円と言うと膨大な金額のような気がするかも知れないが、日本が進めている高速増殖炉「もんじゅ」の金額が6000億円と聞けばあながち天文学的な金額とも言えないだろう。

さらに、強力なニュートリノ・ハザードという非常にやっかいなできごとも避けて通れない。前途は多難過ぎるほど、多難である。

だが、全地球上の核兵器を無効化する射程をもつ、この構想が実現した時、もたらされる果実は限りなく大きいと書かれている。
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すばらしい。紹介してくださってありがとうございます。

書き込みありがとうございました。

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