「幸福実現党の憲法9条論」

http://www.nnn.co.jp/dainichi/column/ryoudan/index.html

【 小林 節 (こばやし・せつ) 】

 慶応大学教授。弁護士。日本海新聞・大阪日日新聞客員論説委員。1949年東京都生まれ。1977年慶応大学法学部博士課程修了。ハーバード大学客員研究員。法学博士。『憲法守って国滅ぶ』(KKベストセラーズ)、『そろそろ憲法を変えてみようか』(致知出版社)ほか多数。

「幸福実現党」の憲法9条論

2009/06/02

小林 節

 5月18日に突然、宗教法人・幸福の科学が政党・幸福実現党の結成を発表した。次回の総選挙では300小選挙区のすべてに候補者を立てるとのことである。公称1千万人余の会員数の団体であるだけに、比例区での当選くらいはあり得ると思い、『幸福実現党宣言』という書を入手して読んでみた。

 これまで自民党等を支援して間接的に政治目的を追求してきた団体であるが、もはや直接的に目標を実践する時が来たと考えて政党を結成したとのことである。

 政策として、たとえば、公務員の給料を税収に応じて変動させる、弱気になっているアメリカを日本が支える、金融機関を徹底的にバック・アップして、中小・零細企業も融資を受けられるようにする等、分かりやすい提案が並んでいる。中でも、憲法9条に関する政策はどの党よりも筋が通っているように見える。

 まず前提として、前文で「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの生存を保持しようと決意した」とあるが、それでは、ある国から、日本は「憲法でそんなことを決めているのか。では、…おまえの国を攻撃するから、よろしく死んでください」と言われたらそれまでだ…と言う。その上で、同じく「平和を維持し、専制と隷従と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたい」と言うなら、「北朝鮮をどうにかしなさい」と言いたいと言う。

 そして、憲法9条は戦争、武力による威嚇(いかく)、武力の行使は…永久に放棄する…というのであれば、ソマリア沖の海賊を海上自衛隊が行って追い払うということは、すでに憲法を破っている。また、自衛隊は「自衛隊」であるから軍隊ではない…とは、「まあ、よく考えるな」と言う。

 そして、前文および98条には、この憲法に反する法令は無効である…という趣旨が書いてあるので、そうすると、自衛隊法は無効になってしまう。しかし、国を守るために現実に自衛隊が必要なのであれば、憲法を変えるべきだと言う。

 また、9条2項の「国の交戦権は、これを認めない」という規定は、かつてのアメリカが「インディアンはもう二度と弓を持ってはいけない」と言うのと同じで、日本人に人間としての尊厳を認めていないと言う。

 もう、嘘をやめて、憲法改正ですっきりすべきだと主張している。

(慶大教授・弁護士)
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